11月20日

2008年11月20日 日常
父はいつものようにテレビに向かって座っていた。
「おう、青、来たか」と普通で、別に嬉しそうな顔もしない。
だけど夜父は寝る時間になっても
他愛ない話しをして
なかなか寝巻きを着ようとしない。
次の日たった1泊で帰るわたしを
見送ることもせず
「じゃあ帰るからね」
「おっ」
と来たときと同じように
テレビに向かって座ったまま。
姉が「父さんは(見送るの)寂しいんだよ」と言った。

そうか・・年に2.3回しか顔を見せない娘に文句を言うこともしない。

義母は杖をつきながら
おぼつかない足で私と一緒に外に出ようとする。
危ないからと家の中でお別れしても
私が外で車を待ってると
そろ~り、そろ~りと重たい戸を開けて出てきてしまう。
段差もあるし戸も重たくて転んでは危険だからと
家に戻す。
しかしまたまた
そろ~り、そろ~りと戸が開いて
義母が出てきてしまった。

姉が「もういいから行こう」
と言うので、車に乗り込んで
手を振ると
義母もいつまでも手を振っている。
もう逢えないのかと思う程の手の振り方だ。
義母が家へ嫁に来てくれたときからそうなのです。

まったく・・・。
寂しいかと思って顔を出して
そして帰る時は帰る時で又寂しくて・・・。
そばに居れたら良いのにと思うけど

又来るよ、お正月、すぐだよ。


姉が些細なことで怒ったりしていた。
父の所へきても1.2時間で帰ってしまうし。
来ても座ることなく洗濯したり掃除して動き回ってるから
疲れてるんだなぁと思っていたが
余りにも理不尽な事でキーキーと怒るので
「いい加減にしなよ!!」
と言い返してしまった。

すると父が
「青、怒るな。○○(姉)は一杯一杯なんだ。
 俺と、(再婚した)旦那さんとお姑さんの事で。
 疲れてるんだ。
 青、時々電話してやってくれ。
 無駄話も人間には必要だから」と

「分かってるよ」(ん?なんかこの親子同じ事言ってるなぁ。)
( 姉は姉で父さんに時々電話してあげて。一日中テレビばかり
 観てるし呆けないようにね、電話してあげてね。って)

分かった家族間通話料無料の手続きしよう!!
私は父に姉に、そして兄に報告の電話しなくちゃ。
親っていつまでもこのままのような気がしてたけど、そうでもない
ような気もしてきた。

しかしこの父。
昔はちゃぶ台返しもしたし、亡くなった母に暴力も振るった。恐かった。
私たち子供は父に対して恐怖ばかりか憎しみさえも抱いていたはずなのに・・・。

変われば変わるものだ。
今は少しでも幸せに長生きして欲しいと
願っているよ。



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